水子供養について19

平素よりここ弘正寺「さいの河原」万体

 

地蔵尊には多くの方がご参詣くださって

 

います。様々な思いを胸に抱いておられ

 

る方々の合掌のお姿に、私は常々「お地

 

蔵様」という仏様について思念致します。

 

平安末期の歌謡集『梁塵秘抄』(りょう

 

じんひしょう)の仏歌(ほとけうた)に

 

わが身は罪業多くして

 

ついには泥梨(ないり)へ

 

入りなんず 入りぬべし

 

からだ山なる地蔵こそ

 

毎日のあか月に 必ず来たりて

 

訪(と)う給え

 

とあります。

 

罪深き行いによって地獄行きの我が身で

 

はあるが、お地蔵様のお救いを深く信じ

 

ています。お地蔵様は毎日夜明けに猛火

 

の炎を踏み分けて、地獄の私を救わんと

 

参られます。

 

​この歌はお地蔵様のお慈悲が歌われてい

 

ます。

 

 

亡くなった我が子だけでなく、亡くした

 

ご両親をもお救い下さる方が地蔵菩薩、

 

お地蔵様です。         合掌

 

 

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