以前もご紹介いたしました一首の歌です。
阿字の子が阿字の古里 立ちいでて
また立ちかえる阿字の古里
この歌はお大師様のお弟子の智泉大徳
という方が惜しくも37歳で高野山で
亡くなられた時にお大師様が詠まれた
歌であります。
我が子のように後継者としてお育てに
なった智泉大徳との別れでありますが
この歌には真言宗の、お大師様の根本
の御教えが表されています。
この世のすべてのものは、大日如来の
尊い「いのち」の子であり、生まれ
この世を生きて最期は仏様の古里に
帰って行く、「死」は永遠の別れでは
ない、古里へ帰っていくのだ、また
再び会うことが叶うのだということです。
幼きお子様も一緒であります。また
再び阿字の古里で会うのですから、
そのときまで自分はどう生きるべきなのか
を考え、亡き我が子を前にして親として
どう生きたかを胸を張り、伝えることが、
もっとも尊い供養でありましょう。
万灯会 灯明供養 8月13~15日
供養料 5000円