水子供養の御本尊であるお地蔵様は
道端の、つまり路傍の仏様として、親しまれてきました。
日本中の道端のあちらこちらで無数におまつりされている
お地蔵様に、その数でまさる仏様はおられません。
それだけ私たちにとって、有り難くも身近で、
拠り所であるお地蔵様は、日本人の心そのものでありましょう。
田舎道 石のじぞうに 聞いて行く
おじぞうさまが無言のままにお力をお貸しくださる
その有り難さがこの俳句からは伝わります。
お地蔵様は、私たちの心そのものでありますから、
お地蔵様に聞くことは、
自分の心に聞くことでありましょう。
さいの河原のお地蔵様に手を合わせることは、
自分の心に手を合わせること。
私たちは、お地蔵様と変わらぬありがたき存在なのです。
合掌