弘正寺にご参詣の方にはそれぞれのやむにやまれぬご事情があります。しずかに目を閉じ合掌されているお姿や、肩をふるわせ悲しみに耐えておられるお姿を拝見しますと、その言葉にならぬ想いは必ずや亡き水子尊霊に届いていると確信します。
「親の嘆きは汝等(なんじら)が苦患(くげん)を受くる種となる」『さいの河原地蔵和讃』
むごいことだ、悲しいことだ、不愍(ふびん)なことだ、とのご両親のお嘆きは、亡くなった我が子の苦しみとなりましょう。私の切なる願い、
「どうかご自身を大切にしていただきたい」
生死が分けてもご両親と水子尊霊は「一心同体」であります。ご自身を責めることは我が子を責めること、ご自身を大切に思うことは我が子を大切に想うことなのです。至心合掌