六道能化(ろくどうのうけ)の地蔵大菩薩 みちびきたまえ、この世よりあの世
これは四国八十八番箇所第五番、阿波国無尽山地蔵寺の御詠歌です。
六道とは①地獄②餓鬼③畜生④修羅⑤人⑥天、の六つの迷いの世界です。仏教では「天」、つまり神々でさえも生き死を繰り返す、苦しみ、悲しみの世界にあると説かれます。この六道の世界から、あの世、つまり仏様の世界へと導いてくださるのが、お地蔵様という仏様なのです。
墓地に参りますと、六体のお地蔵様がおまつりされています。なぜ六体か、それぞれのお地蔵様が六道の各々の世界に向かわれ、、悲しみと苦しみの私たちを、救わんとされるからです。
路傍のお地蔵様もまた、その場で亡くなられたであろう、その方のために、おまつりされています。
つまり、いつも悲しみと苦しみの私たちの傍におられる方が、お地蔵様なのです。合掌