剛柔気聚(あつま)れば浮生出
ず。 地水縁窮(きわま)れば
死して休するがごとし。
このお大師様の聖語は「剛・柔
の二つの気があつまれば「生」
がはじまる。身体を構成する地
水など要素、四大が尽きれば、
死することになる」という意味
です。
古来剛柔、陰陽など「相反」す
る二つの気が万物を生み出すと
されました。また病気になるこ
とを「四大不調」と言い、その
縁が尽きると「生者必滅」生あ
るものは必ず滅すると説きます。
続く 合掌
追伸 この文章は『空海散歩~
世の流れ~』第二巻(筑摩書房
より平成30年7月15日発刊
予定)に掲載されます。