真言宗宗祖弘法大師空海様、お大師様に
は「大師十号」といわれる十のお名前が
あります。
その中ででも「空海」というお名前は、
学校の教科書にも明記され、一般的に
知れ渡っています。
『続日本後紀』巻第四には、お大師様に
ついて
「土佐国(現在の高知県)の室戸の崎に
勤念す。幽谷は声に応じ、明星来影す」
と記されています。
伝承によれば、このようにお大師様は、
四国での御修行中に目の当たりにされた
果てしない天空、そして大海原にこの
「空海」の名を得られたとのことです。
あらゆる「いのち」の根源であり、すべ
ての有り様を示すものが「空海」であり
ます。いわばお大師様の「空海」と名乗
られた「事実」は、すべての「いのち」
の有り様を御修行時代にすでに体得され
ていたお大師様の「真実」とも言えます。
合掌