「おせがき」とは「お施餓鬼」と漢字
で書きます。
苦しみの世界に落ちた人々の苦しみを
「施し(ほどこし)」の修行によって
救うために、一切の万霊を供養する法
要です。
お釈迦様の弟子に、阿難尊者(あなん
そんじゃ)と言う方が居られました。
あるとき、阿尊尊者の前に、のどが針
のように細く、やせ衰え、醜い姿をし
た「餓鬼」が現れ、
「おまえの命はあと三ヶ月しかなく、
餓鬼に生まれ変わる」
と宣告しました。
告げられた阿難尊者は、お釈迦様に教
えを請いました。
お釈迦様は、餓鬼に対して施しの供養
を行いなさい、そうすれば苦しみを受
けるどころか、かえって長寿を得られ
るとお説きになりました。
これが「おせがき」の由来です。
合掌