私たちの手は、それぞれの指が一体になっ
て動いています。親指には親指の、人差し
指には人差し指の役割があります。
私たちが手を使って、何かをするときには
この一本一本の指が、協力して働いてくれ
ます。右手がかゆいときは左手が掻き、左
手が痛むとき、右手がさするのです。
手だけでなく、頭や足、胴体、脳や内蔵が
一体となって、私たちの体を形作り、動か
し、働いています。
これが「生きる」ということあります。
そして「生きる」ことには「あるもの」
が必要です。
その「あるもの」とは「いのち」です。
生きとし生けるものは、この「いのち」
が必ず存在します。
右手も左手も、足も頭も胴体も、脳も
内臓も「いのち」を共有しながら「生
きる」ことを成立させているのです。
「いのち」を共有しながら
人間の身体として手足、頭、胴体、脳
内臓が共存し「生きる」ということ、
この有り様を「曼荼羅(まんだら)」といい
ます。