水子供養について15

弘正寺では、水子供養として『さいの河原地蔵和讃』をお唱えします。

 

お地蔵様と鬼と幼くして亡くなったお子さんたちが

 

登場する場所がさいの河原です。

 

幼いお子さんたちが亡くなると

 

三途の川」に赴くといいます。

 

その川岸が「さいの河原」であります。

 

「三途の川」は地獄の入り口とされます。

 

なぜ幼いお子さんが地獄に向うのか。

 

仏教においては、親より先に亡くなることは

 

親不孝」とされます。

 

儒教的な影響から、人間には死ぬ順序があり

 

親が亡くなり、子が亡くなり、孫が亡くなりという順序を

 

守らないと「親不孝」とされるのです。

 

亡くなったお子さんにはあまりにも理不尽ではありますが、

 

愛児を失った親御さんはそう思わずにはいられない。

 

弘正寺の檀家のご主人が、病気で先立った息子さんを

 

「ほんとにいい息子だったが、大馬鹿野郎だ」

 

と肩を落とし、力なくおっしゃったことを思い出します。

 

親御さんを悲しい思いにさせるから「不孝」なのです。合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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