剛柔気あつまれば浮生出ず。
地水きわまれば死して休するが
ごとし。
この詩を含むお大師様の遺され
た「生死」にまつわる多くの聖
語に触れるたび、私には常にこ
ころに浮かぶ場所があります。
それは大師信仰の原泉、高野山
奥の院です。
数多数多建立される供養塔は、
悠久にお大師様のお側に居りた
いという「生死」を全うされた
人々の切なる願いの顕れではな
いでしょうか。 続く 合掌
追伸 この文章は『空海散歩~
世の流れ~』第二巻(筑摩書房
より平成30年7月15日発刊
予定予定)に掲載されます。
アイキャッチ画像は高野山奥の
院無縁塚の供養塔です。