『おん かかか びさんまえい そわか』
の「かかか」とは
お地蔵様、お地蔵様、お地蔵様と訳される
ことは前回述べました。
今回は「びさんまえい」について記します。
「びさんまえい」とは、希有、たぐいまれ
なる方、と訳されてきました。
本来お地蔵様はたぐいまれなる希有な仏様
であったのです。しかし今日ではこれほど
までに私たちにとって身近な仏様はおられ
ません。
「希有」から「身近」な存在へとお地蔵様
が、変化されたのはなぜでしょうか。
私達人間は、悩みや苦しみが尽きません。
その私たち一人一人の苦しみは無数であ
ります。それを、つぶさに一つ一つお救
いくださるからこそ、お地蔵様は無数の
「身近」な仏様となられたのでしょう。
次回へ続きます。 合掌