四国八十八か所巡礼のお遍路さんの笈摺(おいずる)には
「同行二人」という漢字四文字が書かれています。
弘法大師といつも一緒に修行をしていることを意味します。
弘法大師、お大師様は讃岐国(香川県)に生まれ、
阿波大滝嶽および土佐室戸岬等で求聞持法(ぐもんじのほう)とよばれる御修行され、
讃岐満濃池修築など四国にはその御足跡が多くみられます。
その遺跡とされる八十八か寺をまわり、その功徳をいただくこと
それがお四国遍路といいます。
お大師様の「入定留身(にゅうじょうるしん)」の、いわゆる「静」のお姿とはちがう
世の人々のために精進される、「動」のお大師様が「同行二人」の御教えからうかがえます。