真言宗 弘法大師の御教え3

ご宝号,お念仏やお題目の冒頭の言葉「南無」の二文字は

 

拠り所とします、信じ切ります、おすがりしますという意味です。

 

諸説ありますが、インドのあいさつ「ナマステ」が中国で漢字で音訳されて

 

「南無」となったと言われます。

 

以前お檀家さんへお盆の棚経に伺った時の事です。

 

お仏壇の正面に俳句の書かれた短冊がお供えされていました。

 

方で  念の戦友(とも)が  よぶ

 

 

とあり、「」と「」、「戦友」と「」に丸が付けられていました。

 

南無?」「戦友?」「我?

 

その俳句の意味をご主人に教えて頂きました。

 

南無」という言葉を見聞きするたび、

 

太平洋戦争を思い出す。

 

ともに方に赴き、亡くなった戦友たちの無念の声が

 

今でも聞こえてくる。

 

自分だけ生き残った申し訳なさや

 

今一度戦友たちに会いたい懐かしさなど

 

やりきれない気持ちで胸がいっぱいになる

 

と教えてくださいました。

 

 

亡くなった戦友たちを偲び、生き残ったが身を大事にしたい

 

その一心からこの俳句を詠ったとのことでした。

 

南無」の一声は、あの世の命、この世の命の尊さを私たちに教えてくれます。

 

合掌

 

 

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