秋のお彼岸(ひがん)について

一般的に「お彼岸」とは「彼岸会」の仏事であり、年二回厳修されます。彼岸会は春分、秋分の日を中日として、その前後3日をあわせた7日間に行われます。

普通「お彼岸」といった場合は春の彼岸のことをいいます。秋の彼岸は「秋彼岸」とよび、区別します。

「秋彼岸」は秋の季語で、俳句や短歌に使われます。春の彼岸は「彼岸」でよいのですが、秋の彼岸は「秋彼岸」とするといいます。

区別して「秋」を入れることで、例えば「実りの秋」といわれる豊かな季節感を私たちは想像します。

また「国民の祝日に関する法律」によれば、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」とあります。

「実りの秋」と「うやまい、しのぶ心」に共通するのは「いのち」であります。動植物の「いのち」を実りとして感謝する心、亡くなった方々の「いのち」をしのぶ心。

「秋彼岸」迎えるにあたり、あらためて豊かで大きな「いのち」の供養につとめましょう。

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